「災害的な状況」 秋田市がクマ被害の対策本部立ち上げ 市職員のパトロールも開始

秋田市ではクマが市街地に相次いで出没しています。市はクマ被害の対策本部を立ち上げ、6日初めての会議を開きました。パトロールや呼びかけを強化する方針です。

秋田市の危機管理対策本部の1回目の会議には沼谷市長や幹部職員などが出席し、各部局がクマ被害の現状を報告しました。2025年度の秋田市のクマの目撃件数は3133件で、2024年度の約9倍に上っています。またクマに襲われ1人が亡くなり、9人がけがをしています。

市内はこれまでに3日の緊急銃猟を含む182頭のクマを捕獲していますが、市街地での出没は減少がみられません。会議では6日から市の職員がクマの出没が多いエリアでパトロールすることを決めました。屋外で作業をしている市民への声かけや放置された果樹などが無いか確認するということです。

秋田市・沼谷純市長:
「日常生活が日常通りできていない状況。あるいは観光・経済と幅広いマイナスの影響が出ている。災害的な状況と認識している。パトロールの強化もだが猟友会とも連携して、捕獲・駆除を特に市街地ではしっかりやりたい」

なお、クマの出没で再度立ち入りが規制されている秋田市の千秋公園は6日11時現在、箱わなが2基設置されていますが捕獲に至っていません。市は今後ドローンを使って園内を調べる考えです。