
「いなくなったりしないよね」
ガッキーこと俳優の(37)をめぐり、先ごろネット上がざわついた。
2011年から新垣が出演していた、明治の冬期限定チョコレート「メルティーキッス」イメージキャラクターが、新垣から若手人気俳優の1人である出口夏希(24)に交代したことが発表されたのだ。
長年、主役級俳優として活躍していた新垣。7月からアサヒ飲料「十六茶」のCMの新たなバージョンが放送されたが、直近の映像作品への出演は、声優を務め興行収入3.6億円ほどを記録した昨年8月公開のアニメ映画「きみの色」。また、表舞台への登場は、昨年6月の映画「違国日記」の公開記念舞台あいさつまでさかのぼる。そのため、「メルティーキッス」のCMキャラ降板を受け、ネット上では、
《引退しないか心配になる》
《いなくなったりしないよね》
《ガッキー引退しないよね、、》
などと、近況どころか、芸能界からの「引退」の2文字を危惧する声があがっていたのだ。
近況は?
「フォロワー105万人を超える(10月31日現在)インスタグラムは開設しているものの、頻繁に更新していないので、あまり近況が分かりません。それでも10月1日には、新垣が主演を務めた実写版ドラマ『らんま1/2』(11年)の原作者である高橋留美子さんと対談した際の写真をアップしています。金髪のショートカットですっかりイメージチェンジ。その近影に驚く声もあがっていました」(テレビ局関係者)
沖縄出身の新垣は中学在学時にティーン向けのファッション誌「ニコラ」のオーディションに合格し、芸能界入り。同誌の卒業を見据えて俳優業に進出し、05年にテレビ朝日系のドラマ「Sh15uya(シブヤフィフティーン)」で俳優デビューを果たした。
その後、06年にはドラマ「ギャルサー」、「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」(ともに日本テレビ系)、そして「パパとムスメの7日間」(07年=TBS系)など、続々と映像作品への出演を果たしたが、07年11月に公開された故・三浦春馬さんとダブル主演を務めた映画「恋空」で大ブレークを果たす。
疲れ果ててしまい……
「当時、大ブームを巻き起こした、携帯電話で読める『ケータイ小説』の人気作品を実写化。新垣さんが演じた平凡な女子高生の美嘉は、同級生のヒロ(三浦春馬)と恋に落ちます。美嘉はヒロの子どもを身ごもったものの流産してしまい、別れたヒロがガンに冒されていることを知って彼の元に駆けつけるなど、これでもかというほどの悲恋を味わう役どころでした。新垣さんは当時、まだ、そこまで演技経験はありませんでしたが、見事に演じ切り、日本アカデミー賞新人賞など、複数の映画賞を受賞しました。さらには、挿入歌『heavenly
days』で歌手としての活動もスタート。それなりの歌唱力を持っていることも世間に知れ渡りました」(映画業界関係者)
しかし、映画がヒットしていたのと同時期、「東京スポーツ」で過労により長期休養に入ることが発表された。当時、所属事務所「レプロエンタテインメント」は同紙に対するコメント、新垣はブログで即座に否定したが、
「実情は定かではないものの、翌08年には半年ほど仕事を入れていません」(ベテラン芸能記者)
08年の休養後、フジテレビ系で人気ドラマシリーズとなる、医師たちの成長を描く山下智久(40)主演の「コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-」がスタート。新垣はいずれも後に主演級に成長する戸田恵梨香(37)、比嘉愛未(39)とともに主要キャストの1人に名を連ねた。
その後、ドラマは11年のフジ系「全開ガール」でゴールデン・プライム帯(午後7~11時)初主演。同局系の堺雅人主演(57)の「リーガル・ハイ」シリーズ、映画は「ハナミズキ」(10年)、またもや複数の映画賞を獲得する主演映画「ミックス。」などで女優としてステップアップしていったのだが、プライベートはあまり充実していなかったようだ。
「13年ごろから『全開ガール』で共演した、当時、関ジャニ∞(現SUPER
EIGHT)の錦戸亮(41)と交際していましたが、自然と破局を迎えました。その後、まったく男性スキャンダルはなし。彼女にインタビューした記者によると、私生活は完全にインドア派。オフの日には整体、マッサージ、鍼などで体調を整えるストイックな日々を送っていたようです」(先の記者)
インタビュー中の彼女は、「落ち着いていて、まったく芸能人オーラがなかった」という。
「カメラを向けられたらスイッチが入るタイプなのでしょう。ただ、作品に関わったスタッフから聞くと、共演者やスタッフへの気遣いもしっかりしていて、キャリアを重ねるにつれて、女優としての自信をのぞかせ、積極的に現場で意見してくれるそうで仕事は充実していたはずです」(前出・記者)
結婚を機に……
そんな新垣だったが、16年の人気漫画を実写化したTBS系ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ(逃げ恥)」で、21年5月に結婚することになる俳優で歌手の星野源(44)と共演を果たす。
「同ドラマで星野さんは彼女いない歴35年のITエンジニア・平匡役。新垣さんは仕事をクビになり、契約結婚という形で平匡の家に住み込で家事のプロとして働きだすみくり役を演じました。恋に不器用な2人は最初はよそよそしく接していましたが、徐々に恋心が芽生えついに結ばれ本当に夫婦に。終盤に向けてドラマは盛り上がり、星野が歌った主題歌の『恋』に合わせて、エンディングで新垣ら出演者が踊った“恋ダンス”も大ブームを巻き起こしたこともあり、最終回の平均世帯視聴率は20.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)。放送されたドラマ枠ではその時点で最高視聴率を記録しました。撮影中から仲の良さが報じられた2人でしたが、実生活でも2人の交際を望む視聴者も多かったはず」(TBS関係者)
22年5月19日、2人の結婚ならびに、20年11月から交際していたことが発表され、新垣の結婚を嘆くファンの声がネット上に散見し、“ガッキーロス”なる言葉も生まれたのだが……。
「交際時から結婚後の現在に至るまで、2人の2ショット写真を撮影したメディアはなく、結婚後も別居しているのでは、との報道もありました。まさか、ドラマ同様、契約結婚ということはないでしょうが、今や2人の2ショットは“お宝写真”です」(民放スタッフ)
結婚と当時に、新垣は一部を残して事務所との契約を終了しフリーとなり、「自身のスタイル」で活動することを発表し、順調に活動をこなしていた。そして、結婚から3年の昨年5月、ある有名インフルエンサーが自身のXで星野の不倫疑惑を拡散したうえ、所属事務所が金銭を支払ってのもみ消しを行っていたと投稿。しかし、星野の事務所はすぐに否定し、星野と新垣それぞれも自身のSNSに否定コメントを掲載。インフルエンサーも謝罪している。
「もともと、メンタルに波があるそうですが、映画『正欲』(23年)では、家族に明かせない『水フェチ』の性癖を抱える女性を好演しています。複雑な“闇”を抱える女性をこなせるようになったのは女優として成長した証。若いころから業界内の評判は上々なだけに、早く元気な姿を見せてほしいです」(先の映画業界関係者)
デビュー以来、一番長くなってしまった“充電期間”を経ての新垣の演技が注目される。
デイリー新潮編集部