中国「SHEIN」パリ常設店舗に行列と抗議…ウルトラファストファッションに警戒感 幼女の人形・メリケンサックの販売も確認

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中国のウルトラファストファッションブランド「SHEIN」が、フランス・パリに世界初の常設店舗をオープンし、賛否が渦巻いています。百貨店の前には長蛇の列ができる一方、抗議活動も活発化。フランスでは大量生産と消費に対する警戒感が高まり、議会ではEU以外からの輸入品に対する課税法案が審議中です。

新たな店舗オープンは、SHEINのビジネスモデルに対する批判を再燃させています。昨年、ユニクロがSHEINを模倣商品で提訴し、フランス当局は同社に68億円の罰金を科しました。さらに、フランスの規制当局は、SHEINが販売していた幼女の人形が自動ポルノに該当する可能性があるとして、サイトを一時停止する手続きを開始しました。加えて、メリケンサックなどの武器も販売されていることが確認されています。

この状況は、ファッションの本場フランスでのSHEINの受け入れに大きな影を落としています。安価でトレンドを追う若者たちの支持を受ける一方で、倫理的な問題が浮上しており、社会がこのブランドをどのように受け入れるかが今後の焦点となります。SHEINの急成長とその影響力が、フランス社会にどのような変化をもたらすのか、注視が必要です。