「もうげんかい、ごめんね弱くて」生後3か月の娘を浴槽内でメッタ刺し…“車椅子インフルエンサー”(28)犯行自白2時間前のインスタ投稿「もうSNSは続けることはないかな」

逮捕された鈴木沙月容疑者

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〈もうげんかいごめんね 弱くて、よわいままで〉──11月3日の深夜、ある女性インフルエンサーがInstagramのストーリーに載せた投稿には、子育てや離婚に関する苦悩が克明に綴られていた。生後3か月の娘を殺害したとしてこの女性インフルエンサーが逮捕されたと報道されたのは、その翌日のことだった——。

東京・世田谷区の自宅で生後3か月の娘を殺害したとして、警視庁北沢署が鈴木沙月容疑者(28)を逮捕したと報じられたのは、11月5日のこと。全国紙社会部記者が語る。

「鈴木容疑者は夫と娘と3人で暮らしていたが、夫が不在の11月3日深夜、湯を張った浴槽内で生後間もない優愛ちゃんの首や腹などを複数回包丁で切りつけて殺害したとみられています。4日午前6時40分頃、鈴木容疑者自ら『ごめんなさい。私は死ねなかった。赤ちゃんをやった』と通報したことで事件が発覚しました。優愛ちゃんの身体には、10数か所に及ぶ切り傷がついていたといいます。

警察の取り調べに対し、鈴木容疑者は『主人と離婚協議中で、親権をとられるくらいなら娘を殺して自分も死のうと思った』などと話しているといいます」

鈴木容疑者については「職業不詳」と伝えられていたが、同容疑者はインフルエンサーとして活動していたことがわかった。前出・全国紙社会部記者が説明する。

「鈴木容疑者は、『内藤沙月』名義でYouTubeアカウントを運営し、『元キャバ嬢・車椅子YouTuber』として活動していました。トップページには『私は身長110cmで、先天性骨形成不全症という病気とともに車椅子で暮らしています』とも記載があり、動画や写真を通じて車椅子ユーザーの日常生活を発信していました」

インフルエンサーとして活動していた(本人のInstagramより)

インフルエンサーとして活動していた(本人のInstagramより)

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犯行自白の直前に大量の「インスタ投稿」

先天性骨形成不全症は、生まれつき骨が弱く骨折しやすい可能性などがある疾患だ。

鈴木容疑者のインスタを確認すると、以前の彼女はさまざまな場所へ出かけ、友人や愛犬とともに笑顔の日々を送っていたように見える。

「SNSを通じ、今年3月に結婚したことも報告していた鈴木容疑者。YouTube動画では『旦那さんはすごく優しくて、私のことを一番に考えてくれる』などと嬉しそうに話していました。ちなみにこの動画では、鈴木容疑者本人が過去には別の男性と結婚、そして離婚していたことも明かしていたんです」(同前)

今年9月には、出産していたことも発表。妊娠は公にしていなかったが、容疑者の指を握る娘の手の写真をアップし、『新しい命とともに、私も母として成長していきます』などとコメントしていた。鈴木容疑者と同じマンションに住んでいた住民は、鈴木容疑者の印象をこう語った。

「1か月ほど前、車椅子でマンション前の段差を登るのに苦労しており、それを手伝ってあげたことがあります。4日の朝、警察が規制線を張ってパトカーがマンション前にたくさん来ていたので『何があったんだろう』と思っていたんですが、本当に彼女だったら驚きです……。私は日本語がうまくないので、特に言葉は交わさなかったのですが、悪い人だという印象は持ちませんでした」

出産後も前向きな投稿を続けていた鈴木容疑者。しかし産後、鈴木容疑者の心理状況は変化していたのかもしれない。

鈴木容疑者が自ら通報したとみられる時刻の約2〜3時間前となる、11月4日の午前4時ごろ。本人のインスタグラムに、5回にわたる大量の「ストーリー」が投稿された。その内容は、今回の犯行に関連するかのような心理状況が綴られていた(現在削除済み)。

〈最初離婚しよって私からいったんだけど嫌だって言われて。その後赤ちゃんとのことを考えたら離婚はないほうが良いと思ったから最初に離婚しよっていってごめんねって言って仲直りしたいと伝えたけあてもむりぽて。〉

鈴木容疑者が犯行自白2時間前に投稿していたストーリー。親権についての言及(現在は削除)

鈴木容疑者が犯行自白2時間前に投稿していたストーリー。親権についての言及(現在は削除)

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〈もともと離婚するなら赤ちゃんは私が連れてくで了解得たのにさつき(鈴木容疑者)はなんもできないじゃん保育園の送り迎えも俺になるわけだしとかいわれた。〉

〈親権の争いてきに女は有利だとは思うけど私一人だと面倒見れないよねってなるし実家に帰ってお世話できる環境でもないしどうしたらいいんだろ〉(以上、すべて原文ママ)

長文投稿を連投した末、最後に〈もうげんかいごめんね 弱くて、よわいままで みーんなありがとうございました もうSNSは続けることはないかな〉という投稿をし、鈴木容疑者のSNS更新は途絶えた。

車椅子インフルエンサーとして、フォロワーに希望を与えていた鈴木容疑者。先月10月にはメディアのインタビュー取材にも応じ、「子どもを産むべきではない」という声もあった中で優愛ちゃんを授かったことの感謝も語っていた——。

(後編につづく)

最後にされていた投稿。「みーんなありがとうございました」(現在は削除)

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娘・優愛ちゃんには10数箇所の切り傷が(本人のストーリー、源氏は削除)

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多くのメディアの取材を受けていた(本人のインスタグラムより)

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過去にはキャバ嬢にも挑戦(本人のインスタグラムより)

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多くの場所に訪れていた(本人のインスタグラムより)

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自宅前には花が手向けられていた(本人のインスタグラムより)

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凶行に走った鈴木容疑者(本人のインスタグラムより)

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優愛ちゃんには10数箇所の切り傷が(本人のインスタグラムより)

優愛ちゃんには10数箇所の切り傷が(本人のインスタグラムより)

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浴槽で凶行に及んだ(本人のインスタグラムより)

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出産を報告していた(本人のインスタグラムより)

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鈴木容疑者(本人のインスタグラムより)

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