ブレーク前夜、豪徳寺の星空に吸い込まれた唯一無二の高音

1975年以降の井上陽水②

口を大きく開けた柔らかい発声(C)日刊ゲンダイ

 前回、1975年以降の井上陽水について「妖怪ぬらりひょんのように、単一イメージでいることを拒否し続けた」と書いた。つかみどころがない不思議な人というイメージが、井上陽水の人気安定化につながったということが言いたかったのだ。

 ただ人気安定化に向けて、より大きく影響を与えた… 

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