独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択

Thumbnail

 俳優の木村拓哉(53)が11月16日、「有働Times」(テレビ朝日系)に出演。キャスターの有働由美子(56)が「独立して1人でやるって方もたくさんいる。その中でずっと事務所に残り続けている理由は何ですか?」と切り込んだ。

 近年、芸能界では大手事務所からの独立が続いている。旧ジャニーズ事務所からは、2016年のSMAP解散から1年足らずのうちに稲垣吾郎(51)、草磲剛(51)、香取慎吾(48)が退所。中居正広(53)も2020年に独立した。他にもV6の森田剛(46)、岡田准一(45)、三宅健(46)、嵐の二宮和也(42)、松本潤(42)など数多くのタレントが事務所を後にしている。

 木村は「出たほうがいいですか?」と返答し、「別に(事務所を)出ても出なくても、できることはできる。できないことはできないだろうし。でも、できないってことが、やりたくてできないのか。(事務所にいて)やりたくてできないことはない」と言った。芸能関係者が話す。

「ネットでは独立したら『1人で戦う勇気がある』、事務所に残ると『挑戦しない』とレッテルを貼る風潮もありますよね。でも、現実的にはそんな単純な問題ではありません。個人事務所になると、お金の計算も自分でしないといけない。雑務が増えて、仕事だけに集中できない場合もある」

■敏腕マネジャーの代わりは中々見つからない

 大手を独立し、個人や少数の事務所を立ち上げると、予期せぬ困難が生じる可能性もあるという。新しい地図の3人も例外ではない。

「彼らには、30年以上一緒に仕事をしてきた女性のIマネジャーが付いている。SMAP時代からの体制が続いているので、やりやすいと思います。3人にとって、独立は正解でしょう。ただ、彼女も高齢者と呼ばれる年齢になってきている。万が一、体調を崩した時が問題です。他にもスタッフはいて、フジテレビから引き抜かれた女性も3人に信頼されていますが、若くはないですし、I氏の代わりになれるかというと……大手なら、事務所の中核スタッフが何人かいるし、マネジャーの数も多いからカバーできる。個人事務所だと、代わりがなかなか見つからない。マネジャーを育てるのって、大変なんですよ」(前出の芸能関係者)

 木村もSMAP時代はIマネジャーと一蓮托生で動いてきた。

「彼女が旧ジャニーズを辞めてから、木村さんは大変だったと思いますよ。ただ、その後の9年で、他のスタッフとの信頼関係ができ、順調に仕事をしている。今、もし事務所から独立したら、彼らを裏切ってしまう。そんな気持ちもあるのでは」(芸能記者=以下同)

 木村は番組で「はっきり今言いますけど、本当に(タレント)1人じゃ何もできないですから」とも話した。独立が悪いわけではないが、彼にはメリットが感じられないのだろう。

「個人事務所になると、好きな仕事を選べて、自由に活動できる利点がある。大手にいると、付き合いやしがらみによる仕事もありますからね。でも、木村さんほどの地位になれば、今の事務所に気分の乗らない仕事を無理やり頼まれる機会はないでしょうし、『(事務所にいて)やりたくてできないことはない』わけです。今わざわざ独立するうま味がない」

 ファンの一部には独立を善、残留を悪と決め付ける人もいる。だが、木村、稲垣、草磲、香取は自分の置かれた状況を鑑みて、個人に合った選択をしているようだ。
  
  ◇  ◇  ◇

 SMAP再結成は布石と見られる動きもあったが、中居正広氏の騒動で立ち消えとなってしまった。気になら、関連記事【もっと読む】【さらに読む】なども要チェックだ。