
北海道が渡島地方の各漁協に、定置網でスルメイカを取らないよう求めていた問題で、11月20日から一時的に漁が再開されたことが分かりました。
2025年度の北海道が持つスルメイカの漁獲可能量(TAC)は、定置網や5トン未満のイカ釣り船などを含め3698トン(現在)です。
このうち、多くが北海道南部の渡島地方で使われていることから、北海道は11月4日、渡島地方の14の漁協に定置網でスルメイカを取らないよう求めていました。
その後、北海道は「3698トンの消化状況を鑑み、微量であればイカを取れる」と判断。11月19日に渡島地方の各漁協に説明を行い、漁協は11月20日からスルメイカの漁を再開しました。
道によりますと、期間は未定で、状況によっては再度スルメイカを取らないよう求める可能性もあるということです。
スルメイカ漁をめぐっては、2025年度の小型イカ釣り船の漁獲可能量が超えたことで、水産庁が11月1日から全国で小型イカ釣り船での採捕の停止を命じました。
禁漁が続く中、北海道は11月10日から「資源調査」という形で小型イカ釣り船での漁の再開を特例で認めていました。