クラフトワークが2026年4月から5月にかけて日本ツアー「MULTIMEDIA TOUR 2026」を名古屋、大阪、東京で開催します。チケットは12月13日から一般発売され、先行販売は11月22日からです。
エレクトロニック・ミュージックの先駆者として知られるクラフトワークが、2026年4月から5月にかけて日本ツアー「MULTIMEDIA TOUR 2026」を開催することが決定した。同ツアーは名古屋、大阪、東京の3都市で全4公演が予定されており、テクノロジーと人間の究極的音楽融合を体現するパフォーマンスが繰り広げられる。
1970年から続く革新性 エレクトロニック音楽の礎を築いたパイオニア
クラフトワークは、1970年にドイツ・デュッセルドルフでラルフ・ヒュッターとフローリアン・シュナイダーを中心に活動を開始した電子音楽ユニットだ。結成当初から前例のない実験的なエレクトロニック・テクノロジーを駆使した作品を発表し続け、1974年リリースの『アウトバーン』で本格的なブレイクを果たした。
彼らの革新的なアプローチは音楽史を変えたとも評されており、日本のYMOなどに象徴される1970年代後半以降のテクノ音楽の大潮流を生み出す源泉となった。「元祖テクノ・ポップ」と称される彼らは、音楽のみならず、ロシア風アヴァンギャルドなポップ・アートの先端を行くジャケット・デザイン、自らをロボット・マシーン化させたビジュアル・イメージ、シニカルなステージングなど、あらゆる面で革新的な表現を追求してきた。
世界の一流会場で絶賛された3Dライブと日本での成功
2012年、クラフトワークはニューヨーク近代美術館(MoMA)で8日間にわたる公演を開催。8枚のオリジナル・アルバムを全曲披露するとともに、ステージ背景全面に投影された3D画像を、観客が専用3Dグラスで鑑賞するという革新的な演出で大反響を呼んだ。
この3D公演は2013年に日本でも実施され、東京8公演と大阪公演は即日完売となった。その後もシドニーオペラハウス、ベルリンの新ナショナルギャラリーなど世界各地の名だたる会場で開催され、絶賛を博している。また、3Dライブを収録した映像・音源作品『3-D THE CATALOGUE』を2017年にリリースし、第60回グラミー賞最優秀ダンス/エレクトロニックアルバム賞を受賞した。2019年には再び東京・大阪で3Dコンサートを開催し、チケットは即日完売の大成功を収めている。
2020年には創立者の一人であるシュナイダーが逝去したものの、ラルフ・ヒュッターがチームをリードしながら世界各国でのパフォーマンスを継続している。2021年10月には「ロックの殿堂」入りも果たした彼らは、2024年のFUJI ROCK FESTIVALで日本への久々のカムバックを果たし、2026年には大規模なUKツアーも予定するなど、精力的な活動を続けている。
時代が追いつくのを待ち続ける
60年近いキャリアを持ちながら、依然として時代が追いつくのを待ち続けていると評される彼らのテクノ・ユートピア・シンフォニーを直に体験できる貴重な機会となる。
■クラフトワーク MULTIMEDIA TOUR 2026
【名古屋】2026年4月27日(月) Zepp Nagoya 18:00開場/19:00開演
【大阪】2026年4月28日(火) グランキューブ大阪 18:00開場/19:00開演
【東京】2026年5月1日(金) SGC HALL ARIAKE 18:00開場/19:00開演
5月2日(土) SGC HALL ARIAKE 16:00開場/17:00開演
チケット一般発売は12月13日。ウドー・プレミアムメンバーズ先行販売は11月22日正午から。
■クラフトワーク(Kraftwerk) 1970年結成のドイツの電子音楽グループ。「エレクトロニック・ダンス・ミュージックのビートルズ」と評される。2014年・2015年・2018年にグラミー賞受賞。2021年「ロックの殿堂」入り。現メンバーは、ラルフ・ヒュッター(1946年8月20日生まれ)、ヘニング・シュミッツ(1953年12月26日生まれ)、ファルク・グリーフェンハーゲン(1969年生まれ)、ゲオルク・ボンガルツ(ケルン国立音大卒のオーケストラ奏者)。

