開始日さえ不明瞭な“土壌調査計画書” 釧路湿原周辺のメガソーラー問題 道は再提出を日本エコロジーに求める 行政指導の上限を3回までに 悪質な場合“即時撤去”可能なルールへ 北海道

 釧路湿原周辺でのメガソーラー建設を巡り、北海道は大阪市の事業者から提出された「土壌調査計画書」が不十分だとして再提出を求めました。

 釧路市北斗の釧路湿原周辺でメガソーラーの建設工事を進めている「日本エコロジー」は北海道から土壌汚染の調査計画書を提出するよう求められていました。

 書類は11月20日北海道に提出されましたが、北海道は調査の開始日が不明瞭など、内容が不十分だとして受理しませんでした。

 「今後再提出された計画書の内容を確認し調査の早急な実施を求める」(北海道担当者)

 日本エコロジーはこれまで、土壌汚染対策法に基づく計画書の提出をせず、北海道から25回以上行政指導を受けてきました。

 北海道は11月21日の会議で、行政指導は3回までとし、悪質な場合は、即座に撤去などを求めることができるよう運用を変更しました。

 「法令等の順守や自然環境の保全などといった地域との共生の取り組みを強く求めていく」(鈴木知事)