超大物落語家「お前は音楽!絶対やめんな」19年後に世界的大ヒット曲!古坂大魔王「初めて人に認められた」

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 お笑いコンビ・鬼越トマホークの良ちゃん、金ちゃんが20日に自身らのYouTubeチャンネル「鬼越トマホーク喧嘩チャンネル」を更新した。

 この日のゲストは、お笑い芸人で音楽プロデューサーの古坂大魔王。古坂は“プロデュース”するシンガー・ソングライター、ピコ太郎の「PPAP」が世界的な大ヒットを記録した際のエピソードを明かした。

 「PPAP」は動画がアップされた直後に、世界的人気歌手のジャスティン・ビーバーが“お気に入り”として紹介。瞬く間に世界的なトレンドとなり、各国で爆裂的なブームを巻き起こした。

 古坂は「底ぬけAIR-LINE」として活動していた1990年代から、音楽を駆使した斬新なコントを次々と発表。リズムネタコントの先駆け的な存在として、古くから芸人たちの間では注目されていた。

 良ちゃんは「ちょっと古坂さんがやってきたこと、全部早すぎますよね」と感心。古坂がコンピューターを使っての音楽制作や配信などをいち早く挑戦していたことに「(当時)最先端を行きすぎているというか…」と話すと、古坂は「最先端って最後端なんですよ。早すぎると次のブームの後ろなんですね。実は最先端ってカッコ良くないの。土壌が育ってないのに勝手にやってるだけなんで。ただのマニアックな自己満足」と苦笑した。

 古坂は「PPAP」大ヒットの背景に、大物落語家・立川談志さんへの恩を述懐。「(ネタの)『テクノ体操』ってやつ。『PPAP』の元になるやつを」と、NHK「爆笑オンエアバトル」のチャンピオン大会で「テクノ体操」を披露したと振り返った。

 「チャンピオン大会は絶対にオンエアされるから。テクノ体操は毎回オフエアだったの。毎回、落ちてたの。でも、なんとかショートコントとか当てぶりで勝って決勝で…。(オンエアされる状況でテクノ体操を)やろうって決めてたんだよ。他の芸人が『お前、あれやんの?ずっと落ちてたよ?』って。あれをやりたいってやったら(審査員に)談志師匠がいて。談志師匠、あの人は、実は音楽とお笑いにすごい長けている人なんです。『おもしろい…』って。『全く笑いどころはなかったけど、あげるよ』って(特別賞を)もらって。初めて、人に(『PPAP』のルーツを)認められたのが談志さん。『何があっても音楽やめんなよ!いいか、やめんなよ?お前は音楽だ!』って。まさか、まさかで『PPAP』が跳ねて。あれが97年だから。(大ヒットまで)19年かかってるんです」と談志さんの先見の明に改めて感激。懸命に励ましてくれた言葉に深い感謝を示していた。