東京都足立区で発生した事故では、盗難車が歩道に突っ込み11人が死傷しました。警視庁は37歳の男を窃盗容疑で逮捕し、ひき逃げ事件として捜査を進めています。事件の悪質さから、X上で犯人情報非公表への批判が広がっています。
東京都足立区梅島の国道4号で24日午後、乗用車が歩道に突っ込み歩行者を次々とはねるなどして11人が死傷した事故で、警視庁は同日、運転していたとみられる同区在住の男(37)を窃盗容疑で逮捕した。車は事件直前に近くの自動車販売店から盗まれた展示車両で、男は衝突後に現場から逃走していた。警視庁はひき逃げ事件として捜査を進め、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の適用も視野に調べている。
80代男性死亡・女性重体の大惨事、37歳男を逮捕
事故では80代男性1人が死亡、20代女性1人が意識不明の重体、10代から70代の男女9人が重軽傷を負った。ドライブレコーダーには赤い服の男が車を降りて全力疾走で逃げる様子が映っており、衝撃が広がっている。
犯人が逮捕されたものの、警視庁は現在もっぱら「37歳の男」としか公表しておらず、氏名や顔写真は明らかにされていない。この対応に、X(旧ツイッター上では強い不満と怒りが広がっている。
「コイツを二度とシャバに出すな。住所、氏名、顔を公表しろ」
「名前が出ないね。なにを隠してるんだ」
「さっさと犯人の名前を出せよ。被害者が亡くなってるのに」
「これ、ただの交通事故じゃない。殺人事件だろ」
「被害者家族の気持ちを考えたら、もっと早く情報公開すべき」
犯人情報の非公表に批判殺到「ただの事故ではなく殺人」
こうした声は、事件の悪質さと被害の大きさに対する憤り、そして捜査の透明性を求めるものだ。一方で「亡くなられた方にご冥福を」「重体の女性が回復しますように」といった追悼や祈りの投稿も多く、事件の衝撃の大きさを物語っている。
警視庁は引き続き男の取り調べを進め、事件の全容解明を急いでいる。被害者らの回復と、早期の真相究明が待たれる。
■足立区梅島(あだちくうめじま) 東京都足立区中部を南北に貫く国道4号の西側、東京都道318号環状七号線と東武伊勢崎線に囲まれた三角形の町が梅島である。事故現場の付近は片側2車線の直線道路。東武鉄道西新井駅から東に約1キロのマンションなどが立ち並ぶ地域で交通量は多い。
