
元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が26日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」に出演。国民民主党の玉木雄一郎代表が議員定数削減を巡って発言をトーンダウンさせたことについて言及した。
日本維新の会が自民党との連立協議で「議員定数削減」を絶対条件として自民に突きつけ、自民をこれを受け入れた。衆院の1割にあたる50議席を比例代表から減らす方針としている。
番組では、この定数削減について玉木代表が17日の段階では「自民と維新が臨時国会でやるのであれば賛成しますよ」と発言していたものの、24日になって、「これまでの選挙制度改革との整合性を見ながら中身を定めていきたい」と発言が変化したことを伝えた。
梅津弥英子アナウンサーが「これ、かなりトーンが変わったんじゃないですか?」と尋ねると、国民民主党の古川元久代表代行は「これね代表が舌足らず、言葉足らずなところがあって」と前置き。「代表とも確認しましたけど、我々定数削減賛成なんですよ。ただ選挙制度そのものを来年の春までに抜本的に見直すっていう議論をやっているんですね。ですから、ちゃんと抜本改革の選挙制度をどうするかっていう、見直した中で定数を減らすと。キチンとセットで出してもらうと。かつ、選挙制度っていうのは過半数だけあればいいっていう話じゃなくて、民主主義のプラットフォームなので。まさに今衆議院議長のもとで協議会を作ってやっているので、そこで他の党も合意できる案を、自民党と維新さんで作ってくれれば、そりゃ賛成しますよっていう話なんです」と釈明した。
すると橋下氏は「玉木さんはいろんなメディアで、“すかさず臨時国会の冒頭で処理をして、賛成して法律制定させて、物価高対策にいこう”ってことは、多分ネットとかに全部残っていると思うですよ」と“追及”。「臨時国会で賛成にならなければ、維新、場合によっては自民党と離れるかも分からないというぐらい話で、どうなるのかなと思ったら、玉木さんがいきなり冒頭で賛成するって明言されてましたけどもね」と古川氏に詰め寄った。
古川氏は「出てくる…出てくるんであれば、そういうみんなが合意できるような案が…。そういうところがちょっと言葉足らずだったことは事実です」と弁明したが、橋下氏は「でも、野党が合意すればなんて、玉木さん言ってなかったので」となおも譲らなかった。