「サンモニ」高市首相の所信表明「民主主義という言葉一度もなかった」寺島実郎氏が見解 「国家からの上から目線」と私見

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 TBS系「サンデーモーニング」が26日放送され、高市早苗首相が24日に衆参両院本会議で行った所信表明演説について取り上げた。

 番組では、高市首相が所信表明で物価高対策や、外国人対策、防衛費の増額について述べる一方で、公明党離脱のきっかけとなった政治と金の問題や日本維新が連立の絶対条件とした議員定数削減といった政治改革についての言及がなかったことを伝えた。

 ジャーナリストの寺島実郎氏は「高市さんの所信表明の中で、一度も使わなかった言葉があるんですね。何だというと、民主主義という言葉なんですよ。国家、国民という言葉はやたらに使ったんですけど、今、実は日本の政治の最大の問題は政治の上部構造、政治家とか政党とかいうものと国民の意識のギャップなんですね。国家主義的な色彩が強いんだなというのが僕の印象なんですが。今、最大の我々が抱えてる問題は政治不信なんですよ」と印象を述べた。

 続けて、高市氏が松下政経塾時代に米連邦議会で勤務した後に政治家となった経歴に触れつつ、「政治家としてスタートしたとき、僕、鮮明に覚えているんだけど、この人、タックスペイヤーという言葉を使って登場してきたんですね。ワシントンでの体験があるんでしょう。つまり税金を払っている人が主役だっていうフレーズで登場してきた人が、いつの間にか政治家としてのキャリアを積むうちに、国家っていうものから視界を見るというか、変な言い方すれば上から目線というか」と私見を述べた。

 「今日本で一番問われるのは民主主義の錬磨なんですよ。政治改革なんですよ。公明党が離脱したのも政治と金の問題だったということを忘れてはいけない」と述べた。