
WSで遠征観戦を“解禁”した真美子さん
世界一という称号を争い、熱戦が続いている。10月25日(現地時間、以下同)、ブルージェイズの本拠地であるトロントのロジャース・センターで行われたドジャース対ブルージェイズの一戦は、先発投手・山本由伸(27)の好投もありドジャースが勝利。大谷らへの大ブーイングに包まれた敵地での戦いで、対戦成績を1勝1敗の五分とした。スポーツ紙記者が語る。
「ナ・リーグ優勝決定シリーズでMVPを獲得した大谷翔平(31)は、1戦目でツーランホームランを打つなど、まずまずのスタート。27日からは本拠地・ドジャースタジアムに帰るので、ビジターゲームを五分で乗り越えたのはチームとして大きいでしょう。
大谷は28日の第4戦で先発予定。17日の“二刀流出場”時には3ホーマー(3ホームラン)を放つ歴史的偉業を成し遂げただけに、慣れ親しんだ球場での活躍が期待されます」
ワールドシリーズでは、これまでと異なる要素もあった。大谷の妻・真美子さん(28)がアウェーのトロントに訪れ、声援を送ったのだ。在米ジャーナリストが語る。
「今年生まれた0歳の娘がいることもあり、真美子さんはアウェーの試合には同行せず、ロサンゼルスの自宅で子育てに集中していました。
アウェーの試合に同行したのは、7月に行われたオールスターゲームでレッドカーペットを歩いて以来のこととみられます。最終決戦に際して、外出を“解禁”したのでしょう」
ポストシーズンが始まって以降、ホームゲームでは観戦に訪れていた真美子さん。前出・在米ジャーナリストは、「大谷選手は試合前はリラックスした状態でいることを望んでいるように見える」と話す。
「本拠地で行われるゲームでは、アップの時間に笑顔でいろんなチームメートに話しかけたり、スイートルームにいる真美子さんに手を振ってジェスチャーを送ったりする様子がよく見られます。
もちろん慣れもあるでしょうが、ポストシーズンでも本拠地の試合のほうが結果を残している(10月25日現在)。今回のロジャース・センターでは、大谷選手に対する大ブーイングもありました。家族を前にリラックスした状態でいることは、大谷選手のよきルーティンになっているのかもしれません」

“敵地”で声援を送った真美子さん(左奥、ドジャース奥様かいのインスタグラムより)
夫妻が信頼を寄せる“絶対的味方”
西海岸に位置するロサンゼルスからカナダ東部のトロントまでは、実に3500kmほどの距離がある。にもかかわず、アウェー戦に駆けつけた真美子さんは、大谷の大きな支えになっただろう。
一方で、大谷も真美子さんも娘のことは気がかりだったはずだ。しかし夫妻には“絶対的味方”の存在がある。
「双方のご両親です。昨年のワールドシリーズで真美子さんがヤンキー・スタジアムのあるニューヨークを訪れた際は、大谷選手のご両親も一緒に球場を訪れていました。ご両親も、昨年から常に寄り添い続けている真美子さんのことを心から信頼しているようです。
真美子さんのお母様は、出産以降長期的にロサンゼルスに滞在し、娘さんのお世話をしていたと聞いています。7月のオールスターゲームの際には、真美子さんがレッドカーペットを歩く間、お母様が娘さんの面倒をみていた。今回の“遠征”も、家族の存在が2人を後押ししたのでしょう」(同前)
ワールドシリーズ開幕直前、米放送局「FOX」が公開した特別インタビューでは、「特別な1年だった。娘が生まれたのも、僕の人生にとっては大きなことだった」と感慨深く語っていた大谷。家族の存在を力に変えて、本拠地での戦いに臨む。