44歳・元テレ朝アナ、家族4人でハワイ移住→新居探しを始めるも「内見すらさせてもらえなかった」理由

Thumbnail

 新卒から18年半、テレビ朝日のアナウンサーとして、報道、スポーツ、バラエティなど多岐にわたる番組を担当してきたさん(44歳)。

 40歳を超えてから、スタートアップ企業「令和トラベル」に転職。現在は旅行アプリ「NEWT(ニュート)」の広報を担当し、さらに、2025年10月にはハワイ子会社「ALOHA7,
Inc.」のCEOに就任。家族とともにハワイに移住し、新たなステージで活躍しています。

 第22回となる今回は、ハワイに移住して1か月になる大木さんが、憧れとはほど遠いスタートアップ企業のような1か月を振り返ります。(以下、大木さんの寄稿)。
◆ハワイ生活もまもなく1か月。怒涛の日々を振り返る

 先月、令和トラベルの子会社、ALOHA7 Inc.のCEOに着任し、家族でハワイに引っ越しをしました。移住して、まもなく1か月が経とうとしております。

 ハワイに移住すると報告すると、「いいね」「憧れる」「毎日ビーチ?」という言葉をたくさんいただくのですが、現実はハワイを満喫する余裕はまだありません。

 今は、生活基盤をゼロから築いていくという、「プライベートスタートアップ」のような怒涛の日々で、毎日が試行錯誤と発見の連続です。

 今日は、この1か月で直面した「初めての戸惑い」と、そこから見えた「日本との違い」など、“観光ではわからない、暮らすハワイ”のリアルをお届けしたいと思います。

◆社会的信用ゼロからのスタートという壁

 日本にいれば、長年働いた経歴やクレジットカードの利用履歴、家賃の支払い実績、そして持ち家。そうした「当たり前の暮らしの積み重ね」が、ある程度経済的な信用につながっていました。

 しかし、それはハワイでは、まったく通用しません。

 アメリカには、マイナンバーのような「ソーシャルセキュリティーナンバー」や、信用力を示す「クレジットスコア」という制度があります。現地で生活している人なら誰もが持っているものですが、外国人である私には、それがない。

 つまり「社会的な信用ゼロ」からのスタートです。

 その影響は、生活のあらゆる場面に及びます。たとえば家探し。日本のように不動産会社を通すのではなく、ハワイでは個人間で契約を結ぶケースが多いのですが、貸主は当然「信用スコア」を重視します。そのスコアがない私たちは、内見すらさせてもらえないという現実に直面しました。

 結局、私たちは「内見なし」で家を契約し、空港から直接、新居へ向かうことに。初めて見る家に、家族でドキドキしながら足を踏み入れました。幸い、街の雰囲気も含めておおむねイメージ通りだったのでよかったのですが……。

 驚くことも多々ありました。家具付き物件を借りたのですが、前の住人の私物らしきものがあちこちに残っていて。古いメガネ、帽子……。日本では考えられないことですよね。

 私たちは日本で自宅を賃貸に出してきたのですが、そのときは壁紙の汚れひとつまでチェックされ、清掃も徹底。「貸す側」としての大変さを知っているだけに、このギャップには正直驚きました。

 家のオーナーの古い家電も残っていて「捨てても大丈夫か?」と連絡を取り合いながら、ハワイでもまた片付けからか……なんて思ったりもします。

 それでも、ハワイではこれも日常。前の住人が残していったボディボードやテントなど、“使えるもの”もあって、なんだかんだ利用させていただける部分はさせていただいています!

 良くも悪くも「おおらか」な文化。そんな違いにカルチャーショックを受けつつも、「ここで暮らしていくんだ」という実感が少しずつ湧いてきています。

◆日本の常識は捨てて…驚きの車の購入方法

* 1
*
*