本当に、名古屋主婦殺害事件の容疑者逮捕には驚きました。いやー、まさにご遺族の執念が事件を解決に導きましたよね。未解決事件の関係者のかたはみんな、事件が風化することを非常に恐れていらっしゃると思いますから、ぜひテレビでどんどん未解決事件を放送して、少しでも犯人逮捕のお役に立てばいいのに、と心から思います。これまでいくつも未解決事件が、テレビ放送をきっかけとして解決に向かっているわけですからね。いまどきテレビが社会のお役に立てることなんてかなり減っているわけですし、積極的に未解決事件を放送するべきだと私は思いますよ。
なぜ未解決事件を扱う番組が減ったのか? ということですが、たぶん「テレビニュースにおける事件報道の割合が相対的に減ったから」というのが大きく影響していると思いますよ。以前はニュース番組やワイドショーは、事件報道さえしていれば視聴率がとれた時代がありましたけど、いまは政治ニュースや国際ニュース、経済ニュースへの関心がどんどん高まってきてますし、大谷翔平などスポーツニュースも注目を集めてますしね。あと異常気象や天災に関するニュースも年々重要性が増してきています。熊出没……なんていうのも大きな関心事になりつつありますもんね。
■警察関係者からは「やってほしい」と要望
事件以外のニュースがどんどん関心を集めれば、その分事件報道に割く放送時間が短くなる……というのはあると思うんですよね。だから以前ほどニュース・ワイドショーでも、ニュースを扱う情報バラエティーでも「未解決事件特集」みたいなのは減っているんでしょう。
ただ、テレビのニュース関係者も、決して「未解決事件を取り扱いたくない」というわけではないと思います。悲惨な事件の取材を担当した報道関係者は、やっぱり事件の解決を望むものなんです。未解決のままになっている事件は、ずっと心の中に引っかかったままになっています。僕個人的には、八王子スーパー強盗殺人事件は初動から現場で取材をしたので、ずっと気になっています。他にも、上智大学生殺害事件とか、世田谷一家殺害事件とか……警視庁だけでもたくさん未解決のままの大事件があります。
ずっと地道に捜査を続ける警察関係の人たちからも、「テレビでやってほしい」という要望は非常に強いものがあります。で、実際に地方のニュースなんかではよく未解決事件について取り上げているケースが多いと思います。今回のケースなんかでも、名古屋の放送局は毎年ずっと取材・放送を続けてきたと思いますしね。とにかく今後とも後輩たちに、できるだけ時間をとって未解決事件を放送し続けてほしいなあと思います。
◇ ◇ ◇
千鳥・大悟の降板の背景には? 関連記事【こちらも読む】『フジテレビ「酒のツマミ」放送当日の差し替えに疑問…松本人志さんのコスプレは企画段階でわからなかったの?』…もあわせてご覧ください。また、下記の水色ボタンからは皆様からの テレビ局への疑問をお待ちしています。
入力はこちら