
日本の水産物の輸出が、中国による禁止措置からついに再開されることが決定しました。福島第1原発の処理水放出を巡る緊張の中、鈴木農林水産大臣は、11月5日に約6トンの冷凍ホタテ、続いて11月10日に約600キロの塩蔵ナマコが中国に発送される予定であると発表しました。この再開は、長らく続いていた中国の輸入停止措置に対する大きな一歩です。
鈴木大臣は、記者会見で「全面再開に向けて働きかけを継続する」と強調しましたが、実際には697件の申請がある中で、登録がわずか3件にとどまっている現状にも言及しました。さらに、福島を含む10県では依然として金融措置が続いており、完全な輸出再開にはまだ多くの課題が残されています。
この動きは、日本の水産業にとって重要な意味を持ち、国際市場での競争力を高める機会となるでしょう。しかし、依然として中国との関係には緊張が残っており、今後の展開に注目が集まります。日本政府は、輸出の安定性を確保するため、引き続き努力を続けるとしています。