
札幌市中央区の丸山動物園で、ヒグマの足跡が発見され、緊急事態が発生しました。9日午前、職員が動物園内のビオトープ近くで直径10から11センチの足跡を複数確認。人間との接触を避けるため、即座に来場者との接触を断ち、園内の安全を確保しました。この場所は当日非公開であり、来場者や周辺住民が襲われる危険があったことが懸念されています。
ヒグマは人間の嗅覚の約2100倍とされ、数キロ先からでも匂いを嗅ぎ分ける能力を持っています。動物園周辺の住宅街を通過して山から到達する可能性があり、今後の対応が急務です。札幌市内でもヒグマの出没が増加しており、今年の推定生息数は約1万2000頭、年間増加率は16%に達しています。
動物園のフェンスは小動物の侵入を防ぐための設計ですが、ヒグマには効果が薄いとされています。特に、冬の到来に伴い、山の食料が枯渇することで、ヒグマが動物園の餌の匂いに引き寄せられる危険性が高まっています。今回の発見を受け、動物園は再開を見合わせ、しっかりとした対策を講じる必要があります。
市民の安全を守るため、ヒグマの全駆除が求められる時代に突入しています。丸山動物園の職員や来場者の安全を確保するため、迅速な行動が求められています。今後の状況を注視し、さらなる情報が入り次第、更新を行います。