【休日はいつもポケモンGO】スーパー戦隊ドラマ出身の桃月なしこ グラビア歴8年でたどり着いた「売れなきゃ辞めます」の脱力メンタル

スーパー戦隊ドラマ出身の桃月なしこ

スーパー戦隊ドラマ出身の桃月なしこ

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スーパー戦隊シリーズ終了の報道によって出身俳優たちがクローズアップされたが、雑誌の表紙にひっぱりだこの桃月なしこもその一人。2020年に『魔進戦隊キラメイジャー』への出演以降、俳優としてのキャリアを着実に歩みながら、雑誌グラビアでも目を見はる活躍を見せてきた。彼女はどんな心境でカメラの前に立ちつづけているのか。表紙および巻頭を飾ったグラビアムック「PARADE(パレード)」2025秋号の撮影直後に語り明かした。

──今日は暑い中、撮影お疲れ様でした!

めちゃ暑かったですねえ。こんなに外で撮影したのは久々かもしれない。私は季節を問わず室内のほうが好きなんですけど(笑)、屋外の自然光のほうが盛れるので、きっときれいな仕上がりになっているんじゃないかと思います。

──外での撮影ではサーティワンアイスクリームを食べる一幕もありました。

「暑い中で頑張っているのでおごってください」みたいな顔をしていたら買ってくれました(笑)。ちょうど今(撮影当時)サーティワンでポケモンコラボのキャンペーンをやっていて。限定フレーバーの「ピカチュウ トロピカソーダ」を食べたんですけど、実は私、昨日もまったく同じアイスを食べました。すごくおいしくて気に入っています!

──では、屋内での撮影はいかがでしたか。

ベッドでの撮影中はうとうとしましたね。キメて撮るというよりは自然体での撮影だったので、気を抜いていたら本当に寝そうになりました。

──カメラマンさんからずっと「けだるく」という指示を受けていましたね。

そうなんです。「けだるそうな感じがいいよ」と言われ続けたので、ずっとだらーっとした感じで撮ってもらっていました。

Tシャツ+ジーパンの衣装は私服と似ていて、ヘッドホンも自前だったという

Tシャツ+ジーパンの衣装は私服と似ていて、ヘッドホンも自前だったという

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──ナチュラルな桃月さんの姿が切り取られているわけですね。

もともとこうなる予定じゃなかったんですよ。まず最初に撮ったTシャツ+ジーパンの衣装は自分の私服と似ていて、ヘッドホンも自前。なのでまさに自然な私だと思います。そして、ランジェリーや水着の撮影では「さっきの私服のナチュラル感とは違ってギャップを見せていこう」というテーマになるはずでした。なのに、うとうとしていたらいつの間にかコンセプトが「けだるく」に変わっていました(笑)。

──バッチリキメた撮影と自然体の撮影だと、桃月さん自身はどちらが好みですか?

キメた撮影は、(体のラインの)曲線だったりポージングのイメージが湧きやすいです。むしろ「自然体で」と言われるほうが難しいですね。「自然体の私はこのへんランジェリーで歩かないんだけどな」となりますし(笑)、求められている自然体を探すのに苦労するときがあります。ただ今回は「けだるく」という正解が分かっていたのでやりやすかったです。まぁ、撮影で「けだるげでいいよ」と言われたのは初めてでしたけど。

──長くグラビアをやっていて、「けだるく」という指示は初めて?

はい。だから今までで一番気を抜きました。どんな表情になっているのかな? 仕上がりを楽しみにしています!

俳優としてのキャリアを着実に歩みながら、雑誌グラビアでも目を見はる活躍を見せてきた

俳優としてのキャリアを着実に歩みながら、雑誌グラビアでも目を見はる活躍を見せてきた

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「また期待に応えたい」を繰り返すうちに8年経っていた

──ところで、桃月さんは2017年からグラビアのお仕事を始めて今年で8年になります。どのような思いを持ってグラビアと向き合ってきましたか?

正直に言うと、何か確固たる意志を持って続けてきたわけではありません。「皆さんが見たいと言ってくださるのでやらせていただいている」という表現が正しいですね。なので、需要がなくなったら辞めます(笑)。

──ファンからの求める声に対して、「期待に応えたい」と?

そうですね。応援していただいている方のリアルな声を聞くのももちろんなんですけど、雑誌に関して言えば私が出ることで「売れるか、売れないか」はとても重要なことだと思っています。例えば、以前出た雑誌に再び呼んでもらえるのって当たり前じゃなくて。前回の評判が良かったからこそまた呼んでもらっていると思うので、それはすごくありがたいなと思っています。「また呼んでいただいたのだから、また期待に応えたい」を繰り返すうちに8年経っていた、という感覚です。

──なるほど。ちなみにこの8年で、グラビアでカメラの前に立つ心境に変化はありましたか?

最初の頃と比べると、気負わずに立てるようになりました。以前は「売らなきゃ! 次につなげなきゃ!」みたいな気持ちが強かったけれど、「売れなくなったら辞めます」という気持ちでお仕事をやるようになったら、とても楽しめるようになったんですよね。

──気負わず楽しめるようになったのはいつ頃からですか?

本当にここ1、2年です。そのせいか、以前はクールな表情ばかり誌面に使われていたのが最近はいろんな表情を使ってもらえるようになりました。笑顔も使ってもらえるし、いろんな私を見せられるようになったんじゃないかな。某雑誌では酔っ払った姿まで掲載されました(笑)。

グラビア歴8年

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──心境の変化がグラビアの表情にも表れるようになったんですね。では、最近のプライベートはいかがでしょう?

大体いつもポケモンGOをしています。

──それはXで拝見しております(笑)。桃月さんのXはポケモンやちいかわなど趣味全開で、毎日を楽しんでいる感じが伝わってきます。

確かに。昔と比べたらいっぱい遊んでいますし、散財もしています。Xだけ見たら「この人いつ仕事しているんだろう?」って思われそう。気付いたらアクティブになっていましたね。

──最近、アクティブに楽しんだエピソードなどはありますか?

プライベートではないんですけど、撮影で愛媛に行って楽しんできました。四国に行く機会ってなかなかないので、貴重な時間でした。道後温泉は気持ちよかったし、「ポケふた」(ポケモンの絵が描かれたマンホールの蓋)を見られたのもよかったです。あと、松山のご当地キーホルダーのガチャガチャがあって、大の大人たち5人で回しまくって盛り上がりました! 私はそこで2200円使いました。

──松山ならグルメもおいしかったのでは?

そうですね。瀬戸内の魚はおいしかったです! ただ、連日魚を食べていると今度はラーメンが恋しくなってしまって。最終日は恐らく東京でも食べられるであろうラーメンを食べました(笑)。

スイーツを頬張る姿も

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──さて、桃月さんは11月8日に誕生日を迎えました。「年齢なんてただの数字」とも言いますが、ステップを一つ上がって新たな10年が始まることに特別な思いはありますか?

ないです。ないけれど、「30歳」は記念すべき年らしいので、「30歳」を肩書きにしていっぱい仕事がしたいなと思います。

──あえて数字を使っていくわけですね。

はい。本当は年齢なんか公開したくないけど、過去に公開してしまったせいで今さら後戻りできないじゃないですか。それならいっそ「30歳」を存分に使って仕事をしてやろう、と(笑)。というわけで各出版社の皆様、「30歳記念グラビア」のオファーお待ちしています!

【プロフィール】
桃月なしこ(ももつき・なしこ)/1995年11月8日生まれ、愛知県出身。身長160cm。「可愛すぎる現役ナース」として話題になり、2017年にデビュー。2020年には『魔進戦隊キラメイジャー』のヨドンナ役に抜擢されるなど、女優としても活躍。ポケモンGOとラーメンをこよなく愛する。
公式X:@nashiko_cos
公式Instagram:@nashiko_cos

撮影/神藤剛
取材・文/左藤 豊