GACKT「自衛官の給与は命懸けの対価として安すぎ」 ネットからも共感の声

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ミュージシャンのGACKTが、自衛官の給与が低すぎると指摘し、待遇改善の必要性を訴えました。彼の主張は多くの共感を呼び、国防に関わる人々の処遇改善を求める声が広がっています。

ミュージシャンのGACKTが自衛官の給与アップに関する報道を受け、その額面に疑問を投げかけた。「命を懸ける現場の対価として安すぎるのではないか」という指摘に、多くのユーザーから共感の声が寄せられている。

高卒2士で月23万9500円 手取り20万円前後

GACKTは11日、自身のX(旧ツイッター)に「『自衛官の給与アップ』というニュースの内容を見たのだが…、ちょっと待て」と切り出し、小泉進次郎衆院議員の「防衛力の基盤は人、自衛官です。待遇改善を進めます」という読売新聞オンラインの報道を引用。「確かにニュースの見出しは眩しい。だが、額面を見てもっと上げても良くないか?と率直に思った」と持論を展開した。

衆院予算委員会で答弁する小泉進次郎防衛相=7日午前、国会内

具体的な金額にも言及し、「高卒2士で月23万9500円。手取りにすれば20万円前後。24時間拘束、訓練、災害派遣、有事対応。命を懸ける現場の対価が、これは安くないか?」と指摘。2023年度の自衛官の中途退職者が過去15年で最多の6,258人に上り、定員充足率も89.1%まで落ち込んでいる現状を挙げ、「今まで命を懸けてきた者への評価が異常に低かったという証明」と断じた。

さらに「『過去最高』という言葉は確かに響きがいい。だが、物価も人材市場も上がっている今、給与の上昇幅だけを切り取れば誰でも『最高額』は作れる」と指摘。「やりがいや、誇りという言葉で国防という大事な部分に関わる人たちが安く買い叩かれていないか?」と疑問を投げかけた。

「コンビニ夜勤には休憩がある。国防には、ない」

そのうえで「コンビニ夜勤には休憩がある。国防には、ない。自衛官だからこその制約も多い」と比較。「国防の重みが増している昨今、正直もっと処遇を上げてもいいんじゃないか?」「命を懸ける値段がこれでいいのだろうか」と締めくくった。

この投稿に対し、ネット上では「倍にしても少ないくらいだと思います。海外にばらまくのではなく、自衛隊、警報、消防など、命をかけて国を守るところを増やしてもらいたい」「災害時は人助けよりも遺体の収拾の方が多い。安すぎる。3倍でも自分にはできない」「明るい未来を見せてやれ!といつも思います。疲弊した先輩や上司を見て『長く続けよう』と思う?ってことです」など、GACKTの主張に賛同する声が多く寄せられている。

「倍にしても少ない」SNSで広がる共感の声

一部からは「基本給ですと、自衛隊の任務と比して安すぎる印象がありますが、自衛隊員には任務や訓練などに応じて様々な手当が支給されますので、こちらも考慮に入れたほうがよいかと」という補足的な意見も見られた。

近年、防衛費の増額や国際情勢の変化に伴い、自衛隊の役割と待遇についての議論が活発化。GACKTの投稿は、そうした社会的関心の高まりを反映したものと言える。命を懸けて国を守る職業の適正な対価とは何か。SNS上での議論は今後も続きそうだ。

GACKT(ガクト) 1973年7月4日生まれ。沖縄県出身。バンド活動を経て、1999年にソロ活動を開始。CDシングル48枚、アルバム19枚をリリースし、男性ソロアーティストシングルTOP10獲得数は歴代1位。俳優としてハリウッド映画、日本映画、ドラマに出演。声優としても映画、アニメ、ゲームに多数参加。「人の背中を押す」ことを使命とし、卒業式サプライズライブや慈善活動に貢献。映画「翔んで埼玉」(2019年)でW主演、興行収入37億円の大ヒット、第43回日本アカデミー賞優秀主演男優賞受賞。元日の芸能人格付チェックで76連勝、TV番組で高視聴率を記録するインフルエンサー。2025年4月「GACKT PHILHARMONIC 2025 – 魔王シンフォニー」を開催。SNS登録者数: LINE約171万人、Instagram約115万人など。