
昨秋の兵庫県知事選で再選した斎藤元彦知事の選挙戦で、兵庫県西宮市のPR会社の女性社長が、斎藤陣営の広報全般を担ったとするアピール記事をネット上に公開し、公選法違反の指摘が出ていた問題で、12日、女性社長がSNSを更新し「神戸地検より不起訴の判断が下されたことを確認しました」と投稿した。弁護士らが刑事告発していた。
斎藤知事再選に話題が集まった最中に、突然女性社長が、自身の活躍をアピールする記事をnoteに投稿。記載内容が事実なら公選法違反の恐れがあるとの指摘が相次ぎ、炎上した。自身の違法行為をアピールすることになる内容に、専門家らが首をかしげ、連日テレビ番組が報じる騒ぎとなり、斎藤知事が釈明に追われた。
【女性社長の投稿全文】
昨年から続いております兵庫県知事選挙に関する件について、神戸地検より不起訴の判断が示されたことを確認いたしました。
本件により、多くの皆さまにご心配とご迷惑をおかけしましたことを、心から深くお詫び申し上げます。
不正な対価の授受はもちろんのこと、いかなる不正行為の事実も断じてございませんが、私の発信により誤解を招いてしまったことを深く反省しております。今回の経験を通じて、自らの言葉の重みと責任を改めて痛感しました。
一連の厳しい状況の中であっても、私を信じて温かい言葉や励ましを寄せてくださった方々がいらっしゃいました。この1年間、これまで経験をしたことのない出来事が身の回りにたくさん起こり、心身ともに何度も限界を突破しましたが、様々な形で届いた温かい言葉や励ましの一つひとつが、私を奮い立たせ、前を向かせてくれました。直接声をかけてくださった方々、静かに見守ってくださった方々、日々関わりのあるクライアントや地域の皆さま、従業員とそのご家族など、すべての方々に心から感謝しております。
疑惑を持たれている間は、弁護士に相談の上、発言を控えておりましたが、その間、事実と異なる報道や記事、誹謗中傷などが数多く見られました。私自身は、この一年間、捜査等に協力をしながら、発生し続ける問題に一つひとつ真摯に向き合い、また、本業においては、クライアントからいただくご相談や課題解決のために、従業員とともに目の前の仕事に集中して取り組んでまいりました。繰り返しになりますが、それらができたのは、すべての皆さまの支えがあったからです。本当にありがとうございました。
本件を重く受け止め、この経験から学び、人としても経営者としても成長し続けることで、信頼を回復してまいります。どんな状況でも謙虚な気持ちと感謝を忘れず、誠実に歩みを進めてまいります。
===
「結局あのnoteは嘘だったのですか?」との指摘が投稿されている。