杉村太蔵氏は「サンデージャポン」で、高市早苗首相の台湾有事発言に関する国会質疑を巡り、質問者の行動を問題視し、軍事関連質疑の慎重な扱いを訴えました。彼の指摘は新たな視点を提供し、多くの支持を集めていますが、批判も存在します。
元衆議院議員でタレント、政治評論家の杉村太蔵が16日、TBS系「サンデージャポン」に出演し、高市早苗首相の台湾有事に関する発言を巡る国会質疑についてコメントした。杉村氏は、質問者の岡田克也衆議院議員の行動を問題視する視点を示し、視聴者やネットユーザーの注目を集めている。
門田隆将氏がド正論と評価した杉村氏の発言
このコメントは、作家・門田隆将氏のX(旧ツイッター)投稿などで広く共有された。門田氏は、杉村氏の発言を引用してこう綴っている。
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サンジャポで杉村太蔵氏が「どういう状況になったら自衛隊が武力行使するか聞く方も聞く方。敵国のスパイが最も欲しい情報をわざわざ世界中が見ている国会で追及する。岡田さんのような副総理も外務大臣も経験された方が厳しく追及して一体誰が得をするのか」とド正論。早くスパイ防止法がほしい
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引用元は、別のユーザーの投稿で、杉村氏の言葉を「めっちゃド正論。立憲民主党が全部悪い」と評価する内容であった。
杉村氏の指摘は、従来の議論ではあまり論じられてこなかった「質問する側の問題」という視点を提供。こうした新鮮な角度が、支持を集めている。
サンジャポで、軍事関連の国会質疑のあり方に一石投じる
背景には、高市首相の「台湾有事発言」が絡む。高市首相は、国会予算委員会で台湾有事の際の自衛隊の武力行使について言及した。これに対し、岡田氏が詳細を追及した質疑が問題となった。杉村氏は、このような質問自体が敵国に有利な情報を公開する可能性を指摘したのだ。
一般的に、国会での軍事関連質疑は、国家安全保障の観点から慎重な扱いが求められる文脈がある。公開の場で詳細を求める行為が、意図せず情報漏洩のリスクを高める可能性を指摘する声が、杉村氏のコメントを通じて浮上したわけだ。
「めっちゃスッキリ」の声も
杉村氏のこの発言は、X上で活発な議論を呼び起こした。ネットユーザーの反応は、主に肯定的なものが多く、杉村氏の指摘を支持する称賛の声が目立つ。従来の議論ではあまり触れられなかった観点が、共感を呼んでいるようだ。
代表的コメントとして、以下のようなものがあった。
「誰もこれを言ってくれなかったからめっちゃスッキリ!本当にその通り!なんて言って欲しくて質問したのか」
「さすが濃口評論家に改めた杉村太蔵さん 『自衛隊の最高指揮官として"どういう状況になったら武力行使をするか"言う方も言う方だが、但し…聞く方も聞く方で、これ的確のスパイからしたら、最も欲しい情報…これをわざわざ世界中が見てる国会の予算委員会で聞くのはいかがなものか…』」
一方で、否定的な意見も散見される。例えば、「単にネトウヨの宣伝に全乗りしたいつもの太蔵スタイルにしか見えませんが…。」という声があり、杉村氏のスタイルを批判するものだ。
いずれにしても、高市首相は週明け以降、「台湾有事発言」への対応を求める声はますます高まりそうだ。
■杉村太蔵(すぎむら・たいぞう) 1979年8月13日生まれ。北海道出身。タレント、政治評論家、実業家、元衆議院議員(1期)。筑波大学体育専門学群中退。派遣社員としてビル清掃している際に声をかけられドイツ証券の契約社員に。郵政解散を受けた2005年9月11日の第44回衆議院議員総選挙で、自民党の公募を経て、比例南関東ブロック35位での出馬し当選。「棚からぼた餅という言葉は僕のためにあるような言葉」など迷言を残す。2016年、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科後期博士課程に合格し、2020年3月、単位取得満期退学。
