「生命・身体をどう守るかのフェーズに」 長野県が「クマ対策本部」設置へ 部局横断で対応 阿部知事「県民の不安や懸念を払拭できるように」

長野県の阿部守一知事は11月7日の定例会見で、11月14日から県に「クマ対策本部」を設置すると明らかにしました。部局横断で対応にあたるとしています。

阿部知事:
「鳥獣被害というくくりの中でクマ対策をしてきたが、生命・身体をどう守るかのフェーズになっているので、私をトップにした本部を設置して取り組んでいきたい」

阿部知事は11月7日の会見で、11月14日から県に「クマ対策本部」を設置すると明らかにしました。

県によりますと、今年のクマによる人身被害は10件15人で、このうち1人が死亡しています。目撃情報は10月までの半年間で1000件を超えていて、人里への出没も相次いでいるということです。

クマ対策は、子どもたちの安全確保や河川などの管理・対応、麻酔銃の扱いなど対応が多岐に渡るとして、部局横断で対応にあたるとしています。

阿部知事:
「人材の確保、ゾーニングの在り方、いざ市街地にクマが出没した際の対応に万全を期さないといけない。県・市町村、猟友会など関係団体と問題意識と方向性を共有する中で、多くの皆さんの不安や懸念を払拭できるような取り組みを進めることが重要」