
安倍元首相を殺害した罪などに問われている山上徹也被告(45)が、10月、弁護側の関係者に対し、「兄が亡くなるまでは自分の人生を生きようと決意していた」と明かしていたことが分かりました。
山上徹也被告を巡っては、母親が旧統一教会に多額の献金をし、信仰に反対していた兄が10年前に自殺したことが明らかになっています。
弁護側の関係者によると、山上被告は初公判直前の10月上旬、「旧統一教会は母の問題で、兄が亡くなるまでは自分の人生を生きようと決意していた。教団に恨みを募らせたのは、兄の死に対する母の理解が原因だ」と胸中を明かしたということです。
兄の死後も母親の信仰は続き、この弁護側の関係者はFNNの取材に対し、「自ら復讐するしかないと思ったのではないか」と答えました。
一方、裁判で検察側は「(山上被告の)生い立ちは刑罰を大きく左右するものではない」と主張しています。