【速報】山上被告の家から押収された「銃」を裁判員・裁判官が手に取って確認 安倍元総理・銃撃殺害事件 裁判員裁判5日目

安倍元総理を銃撃し、殺害した罪などに問われている山上徹也被告(45)の裁判員裁判はきょう=5日、5日目の審理が開かれています。

法廷では、山上被告の自宅から押収された手製の「銃」3丁が示され、そのうち1丁を裁判員・裁判官が手に取って確認する場面がありました。

■山上被告宅から押収「銃」提示 山上被告“時折うなずく・何かをつぶやく”様子も

きょう=5日の裁判では、法廷に山上被告の自宅の捜索で押収された手製の「銃」3丁と、実際に事件で使われた銃の鉄パイプ2本が示されました。

示された「銃」は、3本のパイプが用いられたもの、5本のパイプが用いられたもの、6本のパイプが用いられたものでした。

まず示されたのは5本のもので、鉄パイプ5本が黒色のテープで巻いて固定されていて、ケーブルなども見えました。

次は6本のもので、6本の鉄パイプを黒色のテープで巻いて固定し、スコープが装着されていました。

いずれも木材や鉄板などを使って、銃のような構造になっていました。

これらの銃が示された間、山上被告は伏し目がちだったものの、時折うなずく様子、何かをつぶやくような仕草もみられました。

■「3本の鉄パイプ“銃”」裁判員・裁判官が手に取って構える場面も

最後に3本のパイプのものが装てんされていた薬きょうと共に示されました。

そして裁判長が「裁判員の皆さんにも手に取って確認してもらいます」と声を掛け、裁判員や裁判官が手にとって眺めたり、実際に構えたりしていました。

検察側は山上被告が製造していた「銃」を「拳銃に当たる」と主張していて、「拳銃」の定義については「肩付けせず、片手で保持できる」などとされています。

裁判員たちは、「銃」を実際に片手で持つなどしていました。

山上被告は裁判員が「銃」を持っている様子をじっと見つめ、何かをつぶやいたようにも見えました。

一方、裁判官が持っている間は、その様子を見ず、右下に目線を逸らしていました。

■安倍元総理銃撃・殺害事件 山上被告「全て事実です」起訴内容を認めている

山上被告は2022年7月、参議院議員選挙の応援演説中だった安倍元総理を手製の銃で撃って殺害した罪などに問われています。

山上被告はこれまでの裁判で「全て事実です。間違いありません」と述べ、殺人罪については起訴内容を認め、弁護側は一部の罪の成立などを争っています。