2021年に自宅に火をつけ実の母を殺害しようとしたとして、放火と殺人未遂の罪に問われている富山市の男の控訴審で、名古屋高等裁判所金沢支部は一審判決を支持し、男の控訴を棄却する判決を言い渡しました。

この裁判は、2021年9月、富山市の自宅の台所にあったダンボールなどに火をつけ、70代の母親を殺害しようとしたとして、無職の上田明治被告が現住建造物等放火と殺人未遂の罪に問われていました。

一審で上田被告は「放火をしたという捜査段階での供述は作り話」などととして無罪を主張していましたが、懲役7年の実刑判決を受け、これを不服とし控訴していました。

6日の控訴審で増田啓祐裁判長は「複数カ所にライターオイルがまかれ、火の回りが早かった被告人の行為は母親を殺害する危険性がある」と、一審の判決に誤りはないとして控訴を棄却しました。
(富山テレビ放送)