東映は「仮面ライダーゼッツ」撮影中にスーツアクターの鍜治洸太朗さんが負傷し、頭蓋骨骨折で入院中と発表しました。命に別条はなく、ファンからは安全を願う声が多く寄せられています。東映は原因究明と再発防止に努めるとしています。
東映は6日、公式サイトで「仮面ライダーゼッツ」の撮影中にスーツアクターの鍜治洸太朗が負傷し、入院していることを発表した。高さ2メートルから落下し頭蓋骨骨折の診断を受けたとの報告に、ファンからは心配の声が相次いでいる。
産経ニュースによると、6日午前7時55分ごろ、群馬県前橋市関根町のスポーツ施設「ALSOKぐんまアリーナ」の屋外通路で、特撮ドラマの撮影中にスタントマンが地面に落下したと119番通報があった。前橋署によると、ワイヤでつられていた俳優が約2・5メートル落下し、頭蓋骨骨折などの重傷を負った。命に別条はないという。
「仮面ライダーゼッツ」撮影現場で重大事故発生
事故の発生を受けた東映の発表は次の通り。
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2025.11.06
映像作品の撮影中におけるスーツアクターの負傷に関して
2025年11月6日午前8時頃、当社が製作しております特撮番組「仮面ライダーゼッツ」のアクションシーンの撮影において、出演するスーツアクター鍜治洸太朗さんが、吊られた状態から壁を蹴る等の演技リハーサルを行う中、高さ2メートルから落下し、負傷いたしました。
医療機関にて検査の結果、頭蓋骨骨折等と診断され、現在入院加療を行っております。(2週間程度の入院見込み)
当該撮影は直ちに中断し、当社は担当スタッフおよび関係会社とともに、事故発生時の状況把握とさらなる原因究明を進めております。
また併せて、安全管理体制および撮影手順全般の再点検を実施し、再発防止に向けた対策を講じてまいります。
負傷された鍜治洸太朗さんにお見舞い申し上げると共に、関係者の皆様並びに視聴者の皆様にご心配をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。
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群馬テレビの報道によると、事故は前橋市関根町のスポーツ施設の屋外通路で発生。鍜治は滑車付きのワイヤーで吊られた状態でアクションシーンのリハーサルをしており、3人のスタッフがロープで操縦していたという。警察は安全措置がどのように講じられていたかなど、事故の詳しい原因を調査中だ。
ファンの心配の声「頭蓋骨骨折は相当な大怪我」
この知らせを受け、SNS上では鍜治の安全を気遣う声が多数寄せられている。あるユーザーは「鍜治洸太朗さんが頭蓋骨骨折 大丈夫かな?ゼッツの撮影も中断するみたいだね。心配だよ」と不安を表明。
また「鍜治洸太朗の心配ですな…… 東映公式サイトには2週間程度の入院って書かれてるけど頭蓋骨骨折は相当な大怪我だよな……」と怪我の深刻さを懸念する声も。
さらに「鍜治洸太朗さん、大丈夫だろうか……」「鍜治洸太朗さんって名前見覚えあるな……と思ったらヴァレンを担当してた方か」など、過去の出演作を挙げながら心配する投稿も見られる。
特撮作品におけるスーツアクターは、キャラクターのスーツを身にまとい、アクションシーンを担当する重要な役割を担っている。特に「仮面ライダー」シリーズでは、キャラクターの魅力を伝える上で欠かせない存在だ。危険と隣り合わせの環境で迫力あるアクションを実現するスーツアクターたちの安全を願う声がSNS上で広がっている。
鍜治の一日も早い回復と、撮影現場の安全対策の強化が望まれる。
■鍜治洸太朗(かじ・こうたろう) 1995年1月23日生まれ。長崎県出身。スタントマン、俳優。ジャパンアクションエンタープライズ45期生。スーツアクターとして、仮面ライダー鎧武/ガイム(2013年~2014年)からシリーズのライダーを数々演じ、最近では仮面ライダーガヴ(2024年~2025年)の仮面ライダーヴァレン、現在放送中の仮面ライダーゼッツに出演。また、現在放送中のナンバーワン戦隊ゴジュウジャーにも出演するなど、スーパー戦隊シリーズでも活躍。
