
韓国の大学入試が始まる中、受験生によるADHD治療薬の乱用が深刻な社会問題として浮上しています。受験者数は過去最多の55万人を超え、競争はますます激化。集中力を高める効果が期待されるコンサータが「勉強ができる薬」として不正に使用されているのです。
昨年、ADHD治療薬の処方を受けた未成年者は15万3000人を超え、わずか5年でその数は倍増しました。これは、受験戦争の厳しさが生む新たな危機を象徴しています。韓国政府は、この状況を受けて、副作用のリスクを警告。治療薬の不正な入手も増加しており、受験生の健康を脅かす事態が続いています。
特に、英語のリスニング試験中には航空機の離着陸を停止させるなど、国を挙げて受験生を支援する一方で、薬物の乱用は見過ごせない問題となっています。受験生たちは、成功を求めるあまり、危険な手段に走ってしまっているのです。
この事態に対し、教育界や医療界からは厳しい声が上がっています。受験生の未来を守るため、早急な対策が求められています。韓国社会全体がこの問題にどう立ち向かうのか、注視が必要です。