宝塚 花組スター極美慎主演『DEAN』開幕 稀代のスターの孤独と葛藤の日々を華麗に描く 名作の衣装まとい躍動

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 宝塚歌劇団花組スター・極美慎主演『DEAN』が17日、大阪市の梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで初日を迎えた。

 1950年代、ハリウッド映画界に彗星の如く現れ、類いまれな資質を持ちながらもわずか3作の主演作を残し夭折した稀代のスター、ジェームス・ディーン。不安や孤独を抱え、自分を満たしてくれる何かを探し求めた男の素顔に迫り、青春の象徴と謳われるディーンの姿を舞台上に鮮烈に息づかせる。

 かつて大地真央や安寿ミラ、絵麻緒ゆうが演じた伝説的作品の再演で、歴史的名優の葛藤の日々を胸を打つ迫真の演技で描いた極美。「エデンの東」「理由なき反抗」「ジャイアンツ」という3作の衣装が、その華やかな容姿に野性味を加え、ステージで輝きを放った。

 初日前日の通し舞台稽古で「ジェームス・ディーンを演じた先輩方、そしてジェームス・ディーン様に敬意を示しまして、千秋楽まで精いっぱい頑張っていきたいと思っております」と決意を語っていた極美。フィナーレでも再び「理由なき反抗」の赤ジャケットとジーンズ姿で登場し、大きな拍手を浴びていた。

 23日まで。東京公演(日本青年館ホール)は12月3日~11日。