日本全国でインフルエンザの感染拡大が加速しており、特に子供たちの異常行動が深刻な問題として浮上しています。厚生労働省は、感染中の子供が見せる異常行動に対する警戒を呼びかけています。最近、東京杉並区でインフルエンザに感染した小学1年生の男の子が自宅の4階から転落する事故が発生しました。母親が外出中に一人でいた際の出来事で、異常行動の可能性が指摘されています。
専門家によると、これらの異常行動はインフルエンザそのものによって引き起こされるものであり、以前懸念されていた薬の影響ではないとされています。具体的には、突然立ち上がって部屋を出ようとする、幻覚により混乱する、さらには自分の指をかじるなどの行動が報告されています。特に、発熱から2日以内にこれらの症状が現れることが多く、熱が下がったからといって安心するのは危険です。
厚労省は、子供のインフルエンザ患者がいる家庭では、窓やベランダの施錠、そして常に目を離さないことが重要だと強調しています。親が子供を見守る環境を整えることも求められています。感染拡大の中、異常行動に対する適切な対策が急務です。全国での感染者数は12週連続で増加しており、学校の学級閉鎖も相次いでいます。今後の動向に注視が必要です。
