「統一教会に家庭を破壊された。合法的な方法ではどうしようもなかった」山上被告の妹が証人尋問で語る 弁護側質問「事件を起こさない方法あったか」に 安倍元総理銃撃・殺害事件

安倍元総理銃撃事件の裁判員裁判で、山上徹也被告(45)の妹の証人尋問が19日、前日に続き行われ、妹は「旧統一教会に家庭を破壊された」などと話しました。

■山上被告 安倍元総理殺害を認め 旧統一教会が動機にどう影響したかが焦点

3年前、奈良市で演説中だった安倍晋三元総理を手製の銃で殺害した罪などに問われている山上被告。

これまでの裁判で、安倍元総理の殺害を認めていて、母親が傾倒する旧統一教会への活動が、事件の動機にどう影響したかが焦点となっています。

18日の裁判で、山上被告の妹は母親が教会に入信した頃の様子を話し「受け入れることはできなかった」と明かしていました。

山上被告の妹「合法的な方法ではどうしようもなかった」

19日の証人尋問では、弁護側から山上家の子供が事件を起こさない方法はあったかと聞かれました。

【山上被告の妹】「私たちは統一教会に家庭を破壊された。法的に言えば、何の被害者でもありませんでした。

母も財産を献金したので、子供たちである自分が口出しできなかった。合法的な方法ではどうしようもなかった」

そして山上被告については、「とても自慢の兄だと思っていました」などと述べました。

山上被告は時折、心配そうに妹のいる証言台を見つめていました。

■教団の被害者支援する弁護士“安倍元総理が官房長官だったころ政治と教会の関わり強まるのを感じた”

またその後、教会の被害者支援を行う弁護士が出廷し、安倍元総理が官房長官を務めていた2006年ごろから教会と政治家の関わりが強まるのを感じたなどと話しました。

20日は山上被告の被告人質問が行われます。

(関西テレビ「newsランナー」2025年11月19日放送)