東大病院の53歳医師を逮捕 医療機器メーカーへの便宜見返りに収賄の疑い 5社から“寄付金”受け取り私物の購入に充てたか

東京大学医学部附属病院の医師が医療機器メーカーの製品を優先的に使う見返りに賄賂を受け取った疑いで逮捕された。

この記事の画像(5枚)

警視庁に逮捕されたのは東大医学部附属病院の医師、松原全宏(まつばら・たけひろ)容疑者(53)。

松原全宏容疑者(53)
松原全宏容疑者(53)

松原容疑者は2021年と2024年、「日本エム・ディ・エム」の医療機器を優先的に使う見返りとして、奨学金の寄付金名目で病院の口座にあわせて80万円を振り込ませ、このうちおよそ70万円を受け取った疑いが持たれている。


贈賄容疑でメーカー“営業所長”も逮捕

また、贈賄の疑いで「日本エム・ディ・エム」の当時の東京第二営業所長、鈴木崇之容疑者も逮捕された。

警視庁はこれまでに2人の認否を明らかにしていない。

松原容疑者はメーカー5社から寄付金を受け取っていて、少なくとも150万円をパソコンなど私物の購入に充てたとみられている。