
俳優の木村拓哉(53)が21日、都内で行われた主演映画「TOKYOタクシー」の初日舞台あいさつに、倍賞千恵子(84)、山田洋次監督(94)らと登壇。作品との出会いに深い感謝を述べた。
木村が演じるタクシー運転手と、神奈川の高齢者施設へと移動するため乗車した倍賞演じる女性の2人を中心に、刻々と変化する東京が舞台のヒューマンドラマ。木村らキャスト陣は、上映後の舞台に万雷の拍手で迎えられた。イベント中には倍賞と木村がハイタッチするなど、終始和やかな雰囲気だった。
作品に関連し「これまでにあった忘れられない出会い」のトークでは、木村は「選ぶのは相当難しいと思うのですが…。きっと今後も忘れることはないんだろうなというのは、今回の作品自体」と回答。「見終わった方々が僕らを迎えてくれる目、表情がすごく温かいのが忘れられない」としみじみ語った。今作が91作品目となる山田監督は「良い役者に巡り合えるかどうかで監督の運命は決まる。これ以上ない人に恵まれたと僕は思っています」と感に堪えない様子だった。
その後、観客の「TOKYOタクシー、出発!」というかけ声とともにテープカットセレモニーも。木村は「何度か乗りたくなるタクシーになっていたら良いなと思います。またタイミングがあえばよろしくお願いします」と呼びかけた。