田原総一朗氏が大炎上!「老害」か「表現の自由」か…武田鉄矢、萩本欽一ら大ベテラン勢が抱えるリスク

田原総一朗氏(C)日刊ゲンダイ

ジャーナリストの田原総一朗氏(91)は10月26日、自身のXに動画を投稿し、BS朝日「激論!クロスファイア」での高市早苗首相に対する不適切発言について改めて謝罪した。 田原氏は、19日放送の同番組で選択的夫婦別姓についての議論のなか、反対する高市首相を批判するゲストの辻元清美議員、福島瑞穂議員に対して「あんなやつは死んでしまえと言えばいい」と発言。その後、同局から厳重注意を受け、23日には自身のXで「発言の主旨は、野党に檄を飛ばそうとしたものでしたが、きわめて不適切な表現となり、深く反省しております」と謝罪している。

「さすがに野党議員の論客も固まってしまう暴言で、田原氏の謝罪後も視聴者からの批判は収まらず、24日には同局が『政治討論番組としてのモラルを逸脱している』として番組終了を発表しました。近年、田原氏も地上波では抑え気味の印象がありましたが、BS放送で視聴者が限定されていることも、”暴走”につながったのではないでしょうか」(スポーツ紙芸能担当記者)

26日夜には、司会を務めるBS朝日「朝まで生テレビ!」に出演。自身の不適切発言には触れなかったが、冒頭からパネラーに向けて「高市さんが総理大臣になったことに賛成の人、手を挙げて」と質問するなど、平常運転だったが……。

SNSでは、《田原氏が守ってきた「言論の自由」とは、その程度のものだったのか》《言論の自由をはき違えた暴走であり、ジャーナリズムの品位を自ら貶めるものだ》などと番組ファンからの怒りも大きい。

■人生100年時代、高齢タレントの需要が高まるが…

最近は、高齢層のタレントによる炎上騒動が後を絶たない。お笑い芸人の萩本欽一(84)も、今年の日本テレビ系の「24時間テレビ」内で、「全日本仮装大賞チャリティSP」の審査員やゲストに「話が長い」などとコメントを遮ったり、くりぃむしちゅーの上田晋也(55)の”オチ”に厳しく当たって場を凍らせて物議を醸した。

10月22日のフジテレビ系「サン! シャイン」ではコメンテーターを務める武田鉄矢(76)が高市首相を「卑弥呼」呼びし、「信仰の対象みたいなもの」などと発言。《気持ち悪い》などと炎上していた。

「田原さんがメイン司会で活躍をしていた1970~90年代のワイドショーや討論番組でも『死』という露骨な表現は論外でしたが、差別発言や人格否定、『バカ』や『帰れ』といった暴言はありました。田原さんにとっては、”誇張”しすぎた程度の認識でしょう。むしろ、収録にもかかわらず編集しなかったテレビ局側の姿勢が問われています。ただ、テレビを見る層が高齢で、人生100年時代のなか、CMの兼ね合いもあり、高齢タレントの需要は一定数あります。日本の歴史を知っているからこそ、語れることもある。一方、彼らは令和時代のコンプライアンスには順応できていないので、起用側の意識が重要。ただ編集側も高齢化してきて、『面白い』の感覚がズレているケースが多い。悪目立ちしているともいえます」(情報番組制作会社関係者)

テレビ局の責任も大きいだろう。

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