秋田市のスーパーに、クマが2日以上にわたって居座り、男性従業員(47)が襲われました。
クマは体長1メートルほど。11月30日早朝、店の裏から侵入し、総菜売り場付近で従業員を襲った後、精肉売り場の方に移動したとみられます。店内には、肉や果物を食べた跡があったそうです。
クマがスーパーに居座り始めて、約4時間後、地元猟友会や警察が捕獲するための檻を設置します。
みなと猟友会・伊川武志会長
「美味しそうなものを檻の中に入れて、ハチミツとか、りんごとか。(Q.警察も一緒だが猟銃を使えなかったのは)市街地だから基本的には撃てない」
1日夕方になり、警察官がバックヤードにいるクマを確認したため、入り口付近にあった檻を移動。2日午前4時過ぎ、檻に設置したカメラで、中に入ったことがわかり、駆除しました。
現場は、住宅街の一角にあり、山からは離れています。近くに保育園や小学校もあります。
近隣住民
「海が近い環境で出るなんて、想像もしなかった。普段の散歩でも気を付けたい」
秋田市内では先月中旬以降、クマの目撃情報が急増しています。
クマの生態に詳しい専門家は、こう話します。
岩手大学農学部・山内貴義准教授
「今年に関しては、山の実りが非常にいいので、エサがなくて来たわけでは、多分ない。前の年のエサの不足によって、かなりの数のクマが、市街地よりに行動をシフトして、出没が多くなっている原因につながっていると考察」