山形・米沢市で撮影された40秒の動画。
小学生の女の子をつけ回す中国人の投稿に波紋が広がっています。
撮影者:
ここは日本だ。昼間で誰もいないけど、2人の子どもは本当に安全な環境だ。
撮影しているのは、日本を旅行中だという中国人の男性。
小学生の児童2人を撮影し続けます。
すると、「日本の子どもは1人で帰宅できるよ、女の子だ」と話しながら、今度は女の子の後ろを歩き始めました。
中国人男性に追いかけられ、後ろを見たあと小走りになる女の子。
最後は駆け足で逃げているような姿が映像から確認できます。
この動画が中国のSNSにモザイクなしで投稿され、ネット上で拡散。
ついには、県議会でも問題視される事態となりました。
山形県議会・齋藤俊一郎県議:
(動画は)旧ツイッター、X上で拡散されておりまして、3000万回ほど表示されている。
山形県・高橋広樹県教育長(高ははしごだか):
警察との連携の上、(米沢)市内全小中学校に情報提供とともに、登下校時の巡回指導などの指示をした。
県の教育委員会も対策に乗り出し、さらに、米沢市もパトロールの実施を決定。
行政や警察が動き出す展開を迎えています。
この動画を中国のSNSに投稿したのは、フォロワー1.6万人の中国人インフルエンサー。
「イット!」は、4日も日本を旅行中だという中国人男性を直撃。
小学生の女の子を撮影した訳を「日本が安全な社会だとアピールするためです。少なくとも私が暮らしている街では、保護者が必ず毎日同行して登校する。日本の良さを見つけて中国の国民に見せたい」と主張しました。
さらに「わざと尾行したのではなく、たまたま方向が同じだっただけ。悪意はないけど誤解されてしまって、こんな大きな問題になってしまいました」と話し、女の子を追いかけたつもりはないと主張。
この男性が投稿した“日本ならでは”の風景。
ほかの動画でも物議を醸しています。
それが、無断侵入。
全国の市役所や議会に無断で入り、撮影した動画をSNSに投稿しているのです。
宮城・塩釜市役所内で撮影された動画に、市の職員も困惑していました。
塩釜市議会事務局・石垣聡議会調査係長:
もともと公開している場所だが、撮影は基本的にお断りしているところ。正直驚いた。
SNSには閉会中の議会の映像も投稿されていたことから、塩釜市は対策を強化。
傍聴席の入り口は常に施錠し、英語や中国語などで無断の立ち入りを禁止する貼り紙を設置しました。
動画の撮影者は「悪意はなかったが、やり方は不適切だった。おわびいたします。今後も日本のいいところをアピールするのは変わらない。ただ、撮影方法と法律はしっかり勉強してから、法律違反しない状況でやりたいと思う」と話し、日本での反響を受け、男性は女の子を追いかけた動画をSNSから削除しました。