6日に不慮の事故で亡くなった女優の歌手中山美穂さん(享年54)に、日本レコード大賞の「特別功労賞」が贈られることが16日、発表された。
《生きてるうちに、もっともっと囃し立てて欲しかっただろうね》《敬意を示すのはわかるが死んだから価値が付いたように賞を送るのは違う》 中山さんは1985年に「C」で歌手デビュー。同年の日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞し、その後も86年に「ツイてるねノッてるね」、88年に「You’re My Only Shinin’ Star」で金賞を獲得している。
生前の活躍は言わずもがなだが、ファンは「特別功労賞」に手放しで喜んでいるわけではない。今年は中山さんのほか、小澤征爾さん、キダ・タローさん、園まりさん、谷川俊太郎さん、仲宗根美樹さん、西田敏行さん、真島茂樹さん、八代亜紀 さん、山北由希夫さんが発表されている。その年に鬼籍に入った歌手や音楽家などが受賞するものだからだ。
「そのため、例年《あの賞は悪いけど嫌いだ》《悲しみが増すだけ》などの意見も多く、また亡くなったのに受賞できなかったアーティストのファンや、存命中に評価しなかったのに……と複雑に捉える声も少なくありません。番組としては、生前の懐かしい映像も使える点もあるでしょうが、番組の中で『追悼コーナー』を設ければ十分なのに賞を与えることで、視聴率稼ぎに亡くなったアーティストを利用しているように感じるようです」(芸能ライター) 亡くなってから称える――。日本社会にありがちだが、難しい問題だ。
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