
八ヶ岳連峰の阿弥陀岳(2805m)で6日、千葉県の24歳男性が積雪のため道に迷い行動不能となりました。無事救助され、けがも無いということです。
遭難したのは千葉県佐倉市の24歳の無職の男性です。
警察によりますと、男性は日帰りの予定で単独で入山し、阿弥陀岳南稜から山頂を目指していました。しかし、標高2600m付近で積雪のため道に迷って行動不能となり、午後1時過ぎに警察に救助を要請しました。
長野県警のヘリが午後3時半過ぎに男性を救助し、茅野市内のヘリポートに降ろしました。けがは無くひどく疲れてもいないということです。
阿弥陀岳南陵は岩場が続く熟達者向けのいわゆる「バリエーションルート」で、一般向けの登山地図にはルートも記されていません。男性は積雪期の八ヶ岳登山は初めてだったということです。
警察によりますと、現場の積雪は「10センチあるか無いか」だったということですが凍結もしており、男性はアイゼンやピッケルといった冬山装備を持参していなかったため進退窮まったとみられています。
警察は「準備不足は明らか。詳しい話を聞いた上で厳しく指導したい」と話しています。