千葉県の房総半島を走るいすみ鉄道は、ことし10月の脱線事故のあと全線で運休が続いていますが、9日、再開の見通しについて「復旧期間の長期化が見込まれ、現段階ではお知らせできない」と発表しました。
千葉県いすみ市と大多喜町を結ぶいすみ鉄道は、ことし10月4日に列車が脱線する事故があり、その後、2か月以上にわたって全線で運休が続いています。
いすみ鉄道は当初10月中の運転再開を目指すとしていましたが、枕木の劣化などが複数の場所で確認されたため、大がかりな修繕が必要だとして、再開の時期は先延ばしになっていました。
そうした中で9日、いすみ鉄道は「運休期間の長期化について」とする文章をホームページ上で発表しました。
この中では、運休が続いていることをおわびするとしたうえで「これまで以上に安全を確保するため、必要な整備などを進めていますが、復旧期間の長期化が見込まれ、現段階では再開の見通しをお知らせできない状況」としています。
また、運休の長期化を受けて、沿線の高校の生徒など利用者の需要に対応するため、平日午後に運行している代行バスの台数を9日から増やしていて、年明け以降も利用状況を見ながら見直していくとしています。