いわゆる年収「103万円の壁」見直しをめぐり、自民・公明と国民民主の3党が協議を行い、与党側は「123万円」に引き上げる案を提示しました。
先ほど行われた5回目の与党と国民民主による税制協議。来年度税制改正の焦点となっていた年収「103万円」の壁見直しをめぐり、与党側は「123万円」に引き上げる案を提示しました。
自民党 宮沢洋一税調会長は「103万が123万円になるという案をお示ししました。開始時期も来年からということを提案をさせていただきました」と述べました。
物価上昇率をもとに「123万円」という数字を提示した与党。これに対し、178万円への引き上げを求めている国民民主側は、国民民主党の古川元久税調会長が「可能な限りの誠意を尽くした数字だというお話がありましたけれども、(党内の)皆さんの意見を踏まえて、また来週、協議をすることになろうかと思います。これではちょっと話にならないと思います」とコメントしました。
おととい、3党の幹事長が「178万円を目指して来年から引き上げる」ことで合意しましたが、この内容をめぐっては憶測が飛び交いました。
立憲民主党幹部は「『目指して』は120万円ぐらいでお茶を濁すということなんだろう」と発言。自民党幹部は「新しいことは『来年から』だけだ。それに来年からいきなり178万円になるなんて思っている人はいないだろう」と述べました。
国会でも野党は石破総理に対し、どうやって引き上げるのかと追及しました。立憲民主党の小沢雅仁参院議員は「一体どうやって178万円まで引き上げるか。やっぱり思ってますよ、財源をどうするのか」と質問しました。
石破総理は「それは178万(円)というものは念頭に置いて、これを目指してということになっております。そんな逃げとかですね詐欺とか、そういうような事をするつもりは全くございません」と答えました。
公明党の西田実仁幹事長は「1年でいきなり(178万円に)いくということは、(国民民主党の)榛葉幹事長からそういう話は直接はなかったんですね。普通『目指して』というのは、そういうもんなんじゃないでしょうか」と述べ、来年178万円に引き上げることは困難との考えを示唆しました。
国民民主党の榛葉賀津也幹事長は「来年ちょこっと上げてなどという方便が通じるなら、悪いけど国民が許さないと思うね」と強調しました。
まずは「123万円」を提示した与党。目標まで55万円足りない国民民主党が納得するのは困難で、金額をめぐる綱引きが続く見通しです。
2024年12月13日
【速報】「103万円」年収の壁 与党側「123万円」に引き上げ提示 国民民主党「話にならない」 金額めぐる綱引き続く
Yahooエキスパートのコメント
花輪陽子:シンガポール在住FP(CFPⓇ・1級FP 技能士)
見解 国民としては来年などできるだけ早く、大きな金額での減税を望んでいる方が多いです。123万円では178万円案と比べると、55万円も控除が小さく、減税される金額も限られます。所得税だけではなく、住民税の控除も上げるのかなど詳細がどうなるのか見守られます。
1位コメント
自民党は最低賃金を1500円までに上げることを謳っているが、基礎控除を上げなければ単なる増税政策。
岸田政権時に出されたは給与所得控除の見直し(会社員の優遇廃止)は財務省の本丸であり、ゆくゆくは縮小、廃止に動くことは想像に固くない。
物価高による消費税の負担増、社会保険料の負担増、防衛増税で、20万円の可処分所得など、あっという間に回収される。
諸外国は物価高に対し、自国の国民と経済を守る政策を常に行っている。基礎控除と給与所得控除を合わせた控除額は日本より遥かに高い。
利権団体への忖度を隠さず、補助金には財源を唱えず、減税には財源を唱える整合性の無さ。経済状況に関係なく言葉巧みに国民負担を上げ続け、国民を騙し適切な財政支出を否定し続けているのが財務省と自民党。
貧困の拡大、治安の悪化を招く責任を官僚組織、政治家は今一度考えるべき。
自民党は来年の参議院選挙も大敗すればいい。
2位コメント
全くもってふざけた金額ですね。減税となると渋りまくる自民税調の、国民から絞り尽くせ!という本音が滲んでいます。
自民党・宮沢洋一税調会長、この方が諸悪の根源ですが、恐らく選挙区で試練を与えなくては自民党は変わらないでしょう。
3位コメント
なんでそんなに低くなるのかね?どういう計算?国民民主には178万を堅持し自公があまり渋るようであれば内閣不信任案可決も辞さずという態度で行ってもらいたい。
4位コメント
生活保護が住宅補助も入れて月13万円前後の時代に基礎控除が123万円とは時代錯誤も良いところです。
178万円に一気に引き上げるのは無理としても、せめて最低生活水準の生活保護受給金額と同等の水準にすべきかと思います。
これは憲法25条の生存権も関わってきますから、税制改革以上の問題を含んでいます。
学生アルバイトや主婦パートだけに適用されるものではありません。
少し国民目線で政策を考えてほしいものです。
5位コメント
内閣不信任案を立憲は提出して、国民は賛成、維新も賛成で、可決して下さい。123万円という提示は!選挙結果を馬鹿にしています。森山さんにも、宮澤さんにも、少数与党であることを教えてあげて下さい。
さらに、宮沢洋一税長会長は、SMクラブに行ったと噂の税調会長です。SMクラブ行ったお金を政治資金収支報告書に載せたと噂です。
広島県選出の参議院議員で、おじさんが総理大臣ですが、SMクラブに行ったお金を政治資金から出したと。東大卒業して、財務省に入って、SMクラブに行ったお金を政治資金収支報告書に記載したのではないかと。
あと、自民党税調インナーメンバーは、小渕優子議員もいます。元秘書2人が政治資金規正法違反に問われ、執行猶予付きの有罪となった。東京地検特捜部が事務所を家宅捜索した際、会計書類を保存したパソコンのハードディスクがドリルで壊されていたことから、「ドリル優子」と呼ばれた方です
コメ数4783、1位コメの「共感した」数は26000。
「共感した」数が多い順に5つピックアップ。
「【速報】「103万円」年収の壁 与党側「123万円」に引き上げ提示 国民民主党「話にならない」 金額めぐる綱引き続く」12/13(金) 17:55配信のTBS NEWS DIG Powered by JNNの記事。